爪水虫(爪白癬)- つめみずむし(つめはくせん) -
爪白癬(爪水虫)は、
長期に渡って足白癬(水虫)に感染したことで見られる白癬菌の感染症です。
いわゆる水虫は、カビの一種である「白癬菌(はくせんきん)」が足の皮膚などに付着、寄生することで起こる皮膚病です。
足だけでなく体の様々な場所で見られます。足に付着した場合は足白癬(あしはくせん)といい、爪にまで感染した状態を爪白癬(つめはくせん)と呼びます。
原因足の変形や病気、トラブルの原因は?
「なぜ?」「どうして?」そのようになるのでしょうか?
足白癬を原因とする爪白癬がほとんど
バスマットやスリッパなどから感染する例が多い。周囲の協力が不可欠
再発しやすく、直ったと思っても気が付かないうちに再発していることもある
通気性が悪く、湿った状態の靴を長時間履いていると、状態は悪化します。
長期間足白癬(水虫)を放置しているとこの爪白癬(爪水虫)を発症しやすく、足の水虫への感染が10年以上にわたっている人の約85%が爪白癬にもかかっているといわれています。
白癬菌への感染の多くは家族内感染が多く、バスマットやスリッパなど、家族で共用してなおかつ感染者がいる場合、注意が必要です。
白癬の根治が難しい理由の一つが、家族の誰か一人だけが治療を行っても、再発・再感染を繰り返すことにあることです。
家族で一致してきちんと治療することが大切です。万一、症状があらわれた場合、たかが「水虫」と甘くみてはいけません。
早期に医師の適切な診断を受け、そして根気よく、家族で協力しながら治療することが大切です。
症状どのような特徴や、
どういった症状があらわれるのでしょうか?
爪自体には神経がないので爪にかゆみなどはない
爪よりも周りの組織のほうにかゆみがあり、爪への感染には気が付きにくい。
分かりやすい症状としては、爪が厚くなり白や黄色などに変色して濁り、
ボロボロと脆くなる崩れ落ちた爪は、新たな感染の原因となりやすい。
水虫といえば、かゆみに代表される症状がありますが、爪そのものには神経が通っていないので、爪のかゆみや痛みは感じません。
むしろ爪よりも周りの組織がかゆくなり、水虫だとは分かっていても爪への感染に気が付かないことのほうがおおいでしょう。
もっともわかりやすい症状は、爪の一部が白や黄色っぽく濁ってくることです。
これは初期の段階で、症状が進むと、濁った部分が拡り、爪が厚くなっていきます。こうした爪はもろく、次第にボロボロと崩れ落ちるようになります。
この崩れ落ちた爪は当然白癬菌に感染していて、他の人への感染を広げることもあるので、注意が必要です。
重症になると、靴を履いたときに痛みが生じたり、ひどい場合には痛くて歩けなくなったりすることもあります。
靴での対処足のトラブルに、靴ができること、
飯島屋靴店ができるサポートは?
極力、足は清潔な状態を保ち、入浴の際は石鹸で足の指の間までよく洗う。
吸・放湿性の高い靴、中敷きのある靴を選ぶ。通気性の良いサンダルなどが良い。
長時間同じ靴を履き続けることは避け、最低2足以上の靴を用意し、履き替える。
靴下は五本指のものを選び、素材は綿など吸湿性の高いものを選び、
こまめに取り換える。足に合わない靴は余分な発汗をうながす為、足の計測を行い、
自分の足に合った靴を履く。
靴が原因で水虫に感染することは、感染者の靴を履かない限りはありません。
ですが、水虫が悪化する原因には靴が大きく関係していることは事実としてあります。
白癬菌は、じめじめと湿りった適度の暖かさを持つ場所を好み、繁殖するので、
通気性の悪い靴の中は、白癬菌にとっては温床となります。また多汗症の兆候が見られる方などはこの傾向が強くなります。
ですから、靴は通気性がよく開放的なサンダルなどが理想ですが、日常の生活において、どうしてもそういった履物ではいられない場面は出てきます。
そうした場合、日常のちょっとした工夫で、状態を改善することも可能です。
靴下は吸湿性の良い綿製の五本指のものを選び、最低でも一日2回程こまめにとりかえる。
靴やスリッパを何足か用意し交互に履き、中敷きが取り出せるタイプであればはずして乾かす。
靴が脱げる環境であれば、極力蒸れないように気を使い、サンダル等が使用可能な場面であれば、履き替える。
等、手間かも知れませんが、そうしたことを行うことで状況は違ってくるはずです。
また、足に合った靴を履くことも大切です。
足に合わない靴は余計な発汗をうながします。靴がきつければ、そのきつさがストレスとなって発汗を招きますし、またゆるければ、歩きにくく、足は靴の中で滑ららないようにと汗をかきます。また靴が持つ、靴の中の空気の循環機能を阻害し蒸れやすくもなるのです。
そして、上記と同じ理由で靴を正しく履くこともまた大切です。
靴を履く際には、踵に足を寄せて甲の部分でしっかりと固定します。こうすることで、靴の中で足が前へと滑ることを防止します。
靴の踵を踏みつけたりせずに、紐を結んだまま脱ぎ履きすることは避けてください。必ず紐を一度ほどき、結び直すようにするとよいでしょう。