多汗症- たかんしょう -
多汗症は、全身に見られる発汗障害で、足にも見られます。
多汗症は発汗が必要以上に増加することをさす症状です。足に見られる多汗症は足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)と呼ばれます。全身性のものと、手や足や腋など局所的にみられる場合があります。そのためこのページでは足に関しての多汗症を取り上げています。
本来、汗のかきかたというのは、体質的に個人差があるものですが、多汗症の方は、裸足で室内を歩くと足裏が湿っているために跡が残ってしまったり、靴下もすぐに濡れてしまうので、人前で靴を脱げないといったお悩みを持っている方が多いようです。
また、靴内の湿度は必然的に高くなるため、足のにおいが気になったり、湿った状態が続くために足白癬などに感染しやすい状態の足と言えます。
原因足の変形や病気、トラブルの原因は?
「なぜ?」「どうして?」そのようになるのでしょうか?
遺伝的な原因、精神的な原因、交感神経の反応を原因とする節と様々あるが、定かとなっていない。
現在も原因については、諸説あり、明快にこうだと言えるものはありません。
精神的によるもの、遺伝的原因によるもの、交感神経の反応によるもの、非常に様々です。
現在でも研究は続けられており、難治性疾患克服研究事業の研究奨励分野に指定されています。
症状どのような特徴や、
どういった症状があらわれるのでしょうか?
症状は個人によって差があり3段階のレベルに分けられる。
Lv1.湿っている程度で見た目には分かりにくいが、触ると汗ばんでいることが分かる。
Lv2.常に濡れている状態だが、汗が流れ落ちるところまではいかない。
Lv3.水滴ができて、汗がしたたり落ちる。汗溜まりができる。
一時的に発汗が増加するものから、汗が滴となってしたたり落ちるほどの多量の発汗がみられるものまで様々です。
前述した、足の裏が湿っていて、素足で歩くと足跡が付くような状態は比較的重度の多汗症と言えます。
幼少から、思春期の頃に発症し、起きている間は発汗が多く、睡眠時は発汗が停止する例が多く、冬など寒い時は低発汗が少なく、夏など温度が高くなると発汗量が増加します。
また、合わない靴が足にあたえる不快な刺激により、異常な汗をもたらすこともあり、不快感による精神的な発汗に増加もあります。
靴での対処足のトラブルに、靴ができること、
飯島屋靴店ができるサポートは?
吸湿性の良い中敷きを使用することで、汗への対処を行う
靴下は五本指の天然繊維でできた吸湿性の高いものを用い、出来ることならばこまめに変える。
足に合った靴を履き、しっかりと足を固定できる靴で汗による前滑りを防ぐ
中敷きを天然素材などを使用した吸湿性の高いものや、汗に対応した特別な素材を用いたインソールを使用することで、改善します。
靴下も吸湿性の高い綿などの素材を使った五本指のソックスが望ましく、こまめに変えるようにするとよいでしょう。
湿った靴を常に履き続けることは水虫などの併発を招きやすく、また、汗により滑りやすくなった足は、靴の中で前へと動くことも考えられますので、しっかりと固定できる靴をおすすめします。
できることならば、きちんと足に合った状態の最低2足以上の靴を用意し、交互に履き替え、靴を休ませる時間をつくることで、靴を乾燥させ、また靴自体の寿命も伸ばすことが出来ます。